オランダで社員を採用する際、有期契約社員と無期契約社員のどちらで採用するのがベストなのか、という質問を企業担当者から聞くことがよくあります。実際、どちらの契約形態にもメリットがあり、また同時にリスクも存在します。また、ある企業にとってベストな契約形態が、他の企業にとってもベストであるとは限りません。考慮すべき最も大切なことは、それぞれの契約形態とそれに関する労働法が貴社ににどのような影響を与えるかということなのです。

海外からオランダに進出する多くの新規参入企業は、採用に関わる真のコスト、メリット、デメリットをしっかりと認識していない場合が少なくありません。今回のブログでは、オランダで社員を無期契約で雇用する場合と有期契約で雇用する場合のそれぞれのメリットとデメリットについて説明していきます。

有期雇用契約

オランダでは、有期雇用とは、終了日があらかじめ決まっている雇用契約を指します。企業は、6ヶ月や1年など、一定期間後に終了する契約を労働者に提示することができます。また、このタイプの雇用契約は、勤務時間が定められている社員だけでなく、フレックスタイム制の社員(オンコールや時間給の社員など)にも適用されることがあります。 

メリット

有期雇用契約は、オランダで多くの企業が選択する雇用契約形態です。多くの場合、企業は新規に採用した社員に対して、初めは有期雇用契約を提示します。なぜなら、一定期間後に雇用契約が終了するという条件のもとで、企業は採用のミスマッチのリスクを軽減することができるからです。また、職務内容によっては、有期雇用契約の方が費用対効果の高い場合があります。

デメリット

有期雇用契約は、企業にとって採用ミスマッチのリスクを軽減することができる一方、その分コストがかかるというデメリットがあります。有期雇用契約の場合、企業は対象社員の給与に加え、無期雇用契約社員の場合よりも高い社会保険料を納めなければなりません。実際、オランダのほとんどの企業担当者は、有期雇用契約は無期雇用契約よりもこの点でコストがかかる傾向があるということを知りません。

無期雇用契約

オランダでは通常、無期雇用契約が労働者に最も好まれる雇用形態です。契約終了日の定めがないこの契約形態のもとでは、企業は労働者に永久的な雇用を約束し、契約が当事者により終了されるまで無期限に雇用が継続されます。

メリット

雇用の安定性は、労働者にとって最も重要な要素のひとつです。 特に、有期雇用契約が多くみられるオランダのような国では、企業は労働者へ無期雇用契約を提供することで、雇用条件の点で競合他社に差をつけることができます。無期雇用契約をオファーされた社員は、多くの場合、与えられたタスクや役割に意欲的に取り組み、同僚と絆を築き、社内のトップパフォーマーになる可能性は高いといえるでしょう。

デメリット

オランダで無期雇用契約のもと社員を雇用する唯一のリスクは、結果的にミスマッチとなる人材を永久的に雇用してしまう点にあります。オランダでは、無期雇用契約を結んでいる社員を解雇するための手続きは大掛かりで複雑なものであり、また必ずしも解雇が可能であるとは限りません。採用予定の人材に対して、無期雇用契約を提供するメリットがリスクおよびデメリットを上回ると判断する前に、しっかりと採用する人材を評価することが重要です。

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