EU圏外のパートナーと子供のためのオランダビザ

多くの人々が世界中からオランダへ移住してくるその魅力は一体何でしょうか?最高に美味しいビール、風味高いチーズ、世界的に有名な芸術を所蔵する数々の美術館、モダンでイノベーティブな建築物…実はそれだけではありせん。オランダという国とそこに住む人々は、歴史的にも常に異文化を寛容に受け入れ、その開放的な国としての姿勢は今日世界中の人々を惹きつける移住先としての大きな魅力となっています。また労働市場としても、そのイノベーティブで前進的な環境は優秀な人材の流入を促し、多くの知的労働者がその家族とともにオランダへ移住しています。

今回のブログでは、オランダへ移住する方のパートナーと子供のためのオランダビザの要点について説明します。より詳細をお知りになりたい場合は、INDのウェブサイトをご覧ください。

パートナーおよびその子供のオランダビザの申請対象者は?

オランダ人、有効なビザを持つEU加盟国の国民・非EU加盟国の国民は、非EU加盟国のパートナーと未成年の子供のビザをスポンサーすることができます。非オランダ人の方は、オランダでの就労を目的とした有効なビザを保有している必要があります。一時的な滞在目的のビザ(例:季節労働、勉学目的、オーペアなど)はパートナーやその子供をスポンサーするにあたり有効とはみなされません。

オランダ国籍を持たない EU 国籍者も、オランダでの非 EU 国籍者のビザを申請することができます。彼らがまだオランダに住んでいない場合は、まず EU 国籍者としてのビザを申請する必要があります。

申請については、代理人に許可証を申請してもらうことが可能です。実際、仕事のためにオランダに移住する場合、INDでは、雇用主があなたの許可証を申請するのと同時に、パートナーや子供のビザを申請することをお勧めしています。そうすることで、INDはあなたとあなたがスポンサーする人のビザについて全体像を把握できるからです。

*注:申請にあたっては、家族がまだオランダ国外にいなければならないことを覚えておいてください。また、証拠として提出する外国の書類は、英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語のいずれかに翻訳され、公的に証明されたものでなければ受理されません。

家族をオランダに移住させるために、なぜ「スポンサー」になる必要があるのですか?

EU圏外の方がオランダに入国する際には、通常、”スポンサー “が必要です。このスポンサーは、主にEU圏外の人がオランダで生活するにおいての経済的支援を行う役割を担います。スポンサーは、EU圏外の人がオランダに住むための要請をおこないます。日本人のあなたがオランダで働くために雇われた場合、オランダでの雇用主があなたのスポンサーになります。

スポンサーとしては、 経済的支援の他に、家族のビザの申請のために提出した情報の提供と書類の保管が義務付けられています。

また、家族の居住権に影響を与えるような変更があった場合は、INDに通知する必要があります。これらの変更には次のようなものが考えられます。

  • 家族とあなたの関係が終了した場合
  • 家族と同じ住所に住居登録をしない場合
  • スポンサーである当人が失業した、または働くことができなくなった場合
  • スポンサーの当人または家族が社会福祉手当を申請した場合
  • 家族がオランダを離れた場合

「家族」「パートナー」「親戚」として認められるのは誰ですか?

INDは、ビザを付与する際、スポンサーである人の「中核的家族」の一員である下記の者のみを付与対象としています。

  • 配偶者、戸籍上のパートナー、または未婚のパートナー
  •  スポンサー当人が法的に保護している18歳未満の子供

また、オランダの法律では一夫多妻制は認められていませんので、スポンサーになれるのは一人のパートナーのみとなります。

上記とは異なる類の家族のビザをスポンサーすることができる場合もありますが、それは特別なケースとみなされます。その場合も、スポンサーがオランダに呼び寄せる家族は、以下の基準を満たしていなければなりません。

  • 有効なパスポートを所有している
  • オランダの医療保険に加入していること(移住後4ヶ月まで手配可能)
  • 犯罪歴がないこと
  • 許可証が発行されてから3ヶ月以内に結核検査を完了していること(一部の国ではこの検査が免除されています)

パートナーに対するオランダビザの要件

オランダでは、同性カップルを含む未婚・既婚のカップルがパートナービザを申請することができます。お二人の関係の状態によって、申請に必要な証拠が異なります。 

既婚者および登録済みパートナー

結婚している、または登録されているパートナーの要件は比較的簡単で、結婚証明書または登録されているパートナーシップの証明書を提出するだけです。証明書を英語、オランダ語、ドイツ語、フランス語のいずれかに翻訳する必要がある場合その翻訳を公証する必要があります。オランダに居住する前に外国でこの種のパートナーシップを結んだ場合、あなたとあなたのパートナーは少なくとも18歳でなければなりません。あなたがオランダに合法的に居住している間に、あなたとあなたのパートナーが結婚したり、パートナーシップの登録をした場合は、二人とも21歳以上であることが条件となります。

未婚のパートナー

未婚のカップルの場合、未婚のステータス申告書を提出する必要があります。また、パートナーとの居住に関する質問書に記入して、長期的かつ独占的な関係にあることを証明する必要があります。また、二人とも21歳以上であることが求められます。

その他、下記条件がいかなる交際関係に関わらず適用されます。

  • スポンサーとそのパートナーは同じ住所に居住すること
  • パートナーがオランダ渡航前にオランダ市民権取得試験に合格している、または試験が免除されていること
  • スポンサー当人がパートナーに対してスポンサーシップを表明し、関係を表明していること
  • スポンサー当人は、オランダ国籍を持っているか、オランダで有効な非一時的滞在許可証を持っていること
  • スポンサー当人は、独立した十分かつ持続可能な収入があることを証明できること

申請方法の詳細については、INDのウェブサイトをご覧ください。

18歳未満の子供のオランダビザの要件

子供をオランダに連れてくる場合、スポンサー当人とその子供は以下の条件を満たしていなければなりません。

  • 子供が18歳未満であること。
  • 子供が未婚であること。
  • 子供はスポンサー当人の家庭の一員でなければならない。つまり、子供が一人で生活し、経済的に自立していないこと。
  • 子供がオランダに到着した際、スポンサー当人と同じ住所に登録されること
  • スポンサー当人は、オランダ国籍を有しており、EU市民としてINDに登録されているか、オランダで有効な非一時的滞在許可証を有していること(EU市民がオランダでスポンサーになるには、INDに追加登録する必要有)
  • スポンサー当人に、子供を養うための十分かつ持続可能な独立した収入があること
  • スポンサー当人が子供の親権を持っていること。子供のもう一人の親が親権を持ち、本国に残っている場合は、親の署名入りの同意書が必要となる。

申請方法の詳細については、INDのホームページをご確認ください。

オクタゴンには何ができますか?

日本からオランダへのビジネス進出や駐在員を送ることを計画していますか?オクタゴン・プロフェッショナルズはオランダ移民局(IND)の公認スポンサーとして、貴社に代わって、貴社の社員のビザや、その家族のためのビザの取得をお手伝いをいたします。お気軽にご連絡ください。