近年よく耳にするようになった、「採用ブランディング」。採用ブランディングとは雇用主としての独自性や理念を発信して認知度を上げ、求職者が「この企業で働いてみたい!」と思えるような「魅力づけ」を行うための人事戦略です。

採用ブランディングは、企業規模を問わず実践できる有効な取り組みであり、人材マネジメントと人材獲得戦略において今日最も重要な要素の1つといえるでしょう。Glassdoorの調査によると、95%の求職者が、新しいキャリアを模索する際に応募先企業の評判を重要な検討事項として挙げています。実際、求職者の69%が、ブランディングの悪い企業からのオファーは、たとえ自分が失業中であってもお断りするといっています。

今日の求職者は、雇用主に対して高い透明性を求めています。彼らは、応募書類を送る前に、ポジションだけでなく応募先の企業についてよく調査しています。もし、潜在的な求職者があなたの会社をリサーチした際に、共感や信頼を引き出すことができなければ、あなたの会社が必要とする質の高い求職者を逃してしまうことになってしまいます。

企業が必要な候補者を集められない理由はたくさんありますが。今回のブログ記事では、採用ブランディングと、あなたの企業のファンを増やすマーケティングのヒントについて紹介しています。

そもそも採用ブランディングとは?

消費者ブランドと同様に、雇用主としての採用ブランディングは、求職者および自社の社員が雇用主に対して抱く評判をコントロールし、またポジティブな印象を与える効果をもちます。企業文化や価値観、提供する福利厚生、社員のサクセスストーリーなどをアピールすることは、すべて採用ブランディングに含まれます。

会社として積極的に採用ブランディングに投資しているかどうかにかかわらず、どの企業にも、雇用主としての「ブランド」があることを心に留めておくことは重要です。求職者も、消費者ブランドと同じように、あなたの会社をまずブランドとして体験し、最終的にポジションへ応募するかどうかを決定します。

どのように採用ブランディングを行えばよい?

採用ブランディングの方法については、企業やそのビジネスの種類によって、異なりますが、ここにいくつかのヒントを挙げてみました。

1.優秀な人材がGoogleであなたの企業を検索した際に表示される検索結果を管理しましょう。あなたの企業のポジティブな魅力を求職者に伝えるための有意義なコンテンツを作成し、人々があなたの企業について知ることができる場所をたくさん作りましょう(物理的、バーチャルスペースどちらも含む)。各種SNSを駆使し企業としての存在感を示すことは、良い出発点となります。

2.あなたの企業に関するインターネット上の評判やレビューを真剣に受け止めましょう。時間をかけて、ひとつひとつのレビューに対し、プロフェッショナルに対応しましょう。不満を持った顧客には、フォローアップすることを約束し、満足している顧客には、お礼や肯定的なコメントを残すようにするなど、あなたの企業がステークホルダーを大切にしているというメッセージを世間に印象付けることが重要です。

3.採用ブランディングは一時的なものではなく、常時実施されている必要があります。採用ブランディング専任の担当者を置くことは、あなたの企業のすべてのコミュニケーションチャネル上で一貫したメッセージを発信し、企業へのレビューの把握、対応を確実にするための良い方法です。

オランダでの採用ブランディングをサポート

オランダの求職者は、企業の採用ブランディングを他国の求職者よりも重要しています。OECDによると、オランダ人は世界で最も優れたワークライフバランスを実現しており、労働者はそのような価値観を共有する雇用者と働くことを好みます。

また、オランダの求職者が潜在的な就職先として市場に存在する企業を認知する方法は、世界の他の雇用市場とは大きく異なります。オランダでは、人材紹介会社が大きな存在感をもっており、通常のオランダ企業にはアクセスのない求人情報サイト、人材プール、ネットワークを保有しているため、そうした人材紹介会社があなたの企業の魅力をいかに求職者にアピールできるかどうかも採用活動の成功において非常に重要な点です。

30年にわたりオランダで人材紹介を続けてきた私たちオクタゴン・プロフェッショナルズは、企業の採用ブランディングが求職者が企業に対して抱く印象にどのような効果をもたらすかをよく理解しています。当社の人材紹介コンサルタントは、求職者の就職活動の初期段階から、あなたの企業についての適切なメッセージを求職者に伝え、求職者があなたの会社に期待感を抱くように仕向けます。採用ブランディング、また当社の人材紹介サービスについて詳しくお知りになりたい企業担当者様は、お気軽に日本語でお問い合わせください。